IEC 60204-1 第18.2項のフォールトループインピーダンス測定において、適合性の合否を自動判定する計算ツールを作成しました。
以下の記事ではフォールトループインピーダンスの考え方についても解説しておりますので、あわせてご一読いただくことで理解がより深まります。

フォールトループインピーダンスの検証結果は、周囲温度などの環境や稼働状況に大きく左右されます。
本計算ツールでは、電源の1点を直接接地して設備の露出導電性部分を保護導体で接続する、TNシステム配下の機械を対象とします。この検証に関する数学的な手順はIEC 60204-1 の附属書A、特にA.1.2項の「過電流保護装置による電源の自動遮断による保護の条件」にて規定されています。
産業用電気システムにおける故障保護の基本原理は、機械の金属筐体といった露出した導電性部分に、危険な接触電圧が持続的に発生するのを防ぐことにあります。
一般的なTNシステムにおいて、相導体と露出導電性部分との間で無視できるインピーダンスの短絡故障、すなわち地絡が発生すると、閉じた「フォールトループ」が形成されます。このループは、変圧器の巻線を含む電源、故障点までの相導体、故障点から主接地端子に戻る保護ボンディング回路、および電源への帰還経路によって構成されます。この経路全体のインピーダンスが「フォールトループインピーダンス」であり、Zs として定義されます。
保護メカニズムが正しく機能するためには、このループを流れるフォールト電流が、指定された最大遮断時間内にブレーカーやヒューズなどの過電流保護装置を自動的に動作させるのに十分な大きさでなければなりません。
ジュンイチロウ以前、エセコンサルから、「フォールトループインピーダンス測定なんか必要無いです!」
とキレられたことがあります。
